言葉の力と販売力
某タイトルから引用したタイトル。
改めて思うけど人間の凄いところは言葉が扱える事で、しかも同じ事でも表現の方法が限りなくある事に尽きると思う。
例えば誰かと喧嘩をした時。
その場面での言葉には負の感情が宿っていて、放たれる言葉には相手を傷つけるワードがあって、気分を害する事になる。
更に付け加えるとそれを言った本人が後々冷静になった時に、自分の放った言葉によって
自分自身もまた苦しむ事があるという事。
次は誰かを祝う時。
この場面での言葉には思いやりがあって、受け手によっては笑顔になったり涙したり、思い出に残る事になる。
また、自分自身も後で思い出して恥ずかしくなったり、時には懐かしんだりする場面の1つになる事もある。
何かを説明する時。
仕事柄、これが1位かもしれない。
ある商品を何人かに店員さんに説明を求めたところ、同じ事を言っているのにこちらの理解度に大きな差がある事がある。
淡白な説明を求めている人もいれば、純粋に売価だけを求めている人もいるし、こんなシーンでこんな風に活用できるとかっていう考えもしなかった使用方法を求めている人もいるかもしれない。
私が思うに、これは相手の要望をきちんと聞き出すヒアリングの力と、その要望を言葉にして理解させる伝達力が必要不可欠だと考える。
言葉で伝わりにくいなと思ったら席に移動して、真っ白なA4の紙にイメージしやすいように書いて伝える。
その紙にも書き方があって、必要な情報が必要な順番で並んでいるかが大切で、後で1人で読み返した時にいかに思い出す事が出来るかが鍵となる。
だから仕事をする上で引き継ぎ、問い合わせ対応なんかが上手い人は、総じて販売能力が高い人が多いと思う。
全て言葉で始まり言葉で終わる。
物を売るという行為は難しくはない。
販売するが目標の人はあまり売れない。
相手の事を考えて、実際に使ってみた時にどうなるか?
困った時にどうす!ばいいのか?
ここまで伝え切らなければ販売する資格はないと思う。
結局のところ言葉の話から物販の話になってしまったが、自分自身を売り込んで、かつ
相手の「その後」を考えられるかを言葉でどう伝えるかが最も重要であると信じたい。
不安感を煽って売れたとしても、冷静になった時に不要だと思われれば、それは無駄な販売に過ぎないし、相手を気遣った言葉が逆にイラっとさせる事に繋がるのも背景無視の口から並べているだけに過ぎない。
そんな風に今日は思った1日だった。