通えなくなったコンビニ
ここ最近、オチとして弱いが面白い話があって書くか迷っていたが、ぼちぼち書いても良さそうな展開だったから綴ろう。
私コンビニ好きです。
好きというかあるから寄るみたいな感じ。
ちょい前から家から少し離れたコンビニに車で行くようになった。
もっと近いところはあるんだけど、そこにしか俺が好きなお菓子が置いてないという理由で行っている。
かぁ〜いいねぇ。おっさんなのにw
おっさんなのにお菓子てwww
まぁ、それはどうでもよい。
田舎とかに多いけどさ、敷地と言うか駐車場が無駄に広いコンビニってあんじゃん?
俺が行くのはまさにそういうところ。
んで、先月くらいから見た目ヤンキーの集団がたむろうようになった。
昔ならちょっと面倒に巻き込まれそうだとか思って、彼らの近くに停めたりはしないようにしてたんだけど、ある日空いてるのがそこしかなくて仕方なく車から降りて声かけた。
「停めたいんだけど、ちょっと移動してもらえません?」
本当になんの嫌味もないトーンで言ったつもりだったし、応じてくれると思った。
が違っていた。
「敬語だよダッセェwww」と爆笑された。
敬語がダセぇってなんだよwwww
お前ら絶対怖い先輩に敬語だろよwwww
ダッセェwwwwwww
って言いかけたw
昔ならイラッときてたと思うんだけど、大人になった余裕かなんなのか知らないけど、間髪入れずにこう言ってた。
「いやいやダサくはないよ。それより君らが座ってるスペースは車停めるとこだから本当にどいてくんない?」
すると、とりあえずぶつくさ言いながら離れたところに行ってくれた。
その日はそれでお終い。
そこから何日かして行ったら、連中がいた。
また言うの面倒だし他のとこ空いてるし、離れたところに停めて店内に入った。
そしたら上下スエットの若い派手なおねーちゃんに急に呼び止められた。
「この前はごめんなさい」
はっ?何が?
どうやら外の集団の一味らしくねーちゃんも前回いたらしいが、敬語ダッセェ君ばっかり見てたから気がつかなかった。
「別にいいよ。動いてくれたしね」
とだけ伝えてタバコとお菓子買って退店。
んで別の日。
いつも通り店内で煙草とお菓子買って外出た。
んで、喫煙所に誰もいないからそこで1本吸ってたら、なんと派手子が来た。
「こんばんは」と言われたので、そこは普通にこんばんはとオウム返し。
んで、よくわからんけど世間話。
吸い終わるまで3.4分だったけど意外と話す子だった。
そっからしばらく忙しくて近くのコンビニばっかり行ってた。
んで、昨日の話。
久しぶりに行った。
お菓子が食べたくて行った。
おっさんかぁーいいねぇー。
んで全く同じ展開。
外でタバコ吸ってたら派手子来た。
流石にタイミングおかしいと思って今回は警戒した。コイツどっかでずっと待ってたりしてんのか?と。
「こんばんは」のテンションが少し高い。
に反して俺は今回は前回よりも低い感じで。
最近、来てなかったですよね?
お仕事忙しかったんですか?
なんで知っている。
怖いぞコイツ…
私の家、向かいのアパートなんです。
なるほど、そっから見てたのか派手子。
こんな若い派手なねーちゃんに狙われるとは俺もまだまだイケるな。
なんて一切思わなかった。
あぁ、そうなんですね。
敬語になってしまった。
ここで敬語ダッセェwwwと言ってくれたらどれだけいいか。頼むから来てくれ敬語ダッセェ君!!
「ウチに来ません?」
えっ、あ?はい?
意味がわからない。
無言でいると、順番を間違えたとか言い直してこう言われた。
「一目惚れしました。友達になって下さい」
しかしそこはメガネ30才。
世間の男なら若い派手なねーちゃんの誘いにはひょいひょい乗るだろう。
甘いよ。こういう子には1%も期待させちゃいけないんだ。
瞬間とんでもない言葉を発していた。
「ごめんなさい。ゲイなんで。それじゃ!」
振り返らなかった。
どんな顔をしているのかは見たかったが期待させてはいけない!
ただ、もうあのコンビニには行けないと思った。
そしてあの子はヤンキー集団に俺の事を話してやっちゃおうぜ!みたいな展開にしたいんだという妄想をしてみたんだけど、ゲイに惚れたのダッセェwwww で終わりだと思うからこの話もここで終わろう。
嘘のような本当の話でした♪