確信に変わる時

こういう話題を書くのは好きではない。

ただ、今日は書かなければという使命感で書いている。

私は最低だ。

クソ野郎だ。

失恋というのは、読んで字のごとくであれば、恋を失った時がその時なんだろう。

それであれば、とっくに失恋している。

過去に何度も味わったこの感覚。

手遅れになる前に手を打とうと努力してみたものの、いよいよ無理だなと感じる。

いつもそう。

始まりは必ず自分から。

そして終わりも自分から。

きっと今回もそうなる。

何時間でも話す事が出来た最初。

減っていく会話。

増えていく喧嘩。

相手を傷つけない為だと言い訳して、本当は自分が傷つきたくないから嘘を並べる。

あの頃の気持ちはとうにない。

当初は休みが合わない事を恨んだ。でも、それが皮肉な事に関係の延命に一役買っている。

スパっと終わりにするのが良いに決まっている。

だけど、そう出来ない理由がある。

話す事の出来ない理由が。

最低だなと思う。

こんなに自分に対して胸糞悪いのは初めてかもしれない。

裏切ったわけでも

誰かに心変わりしたわけでもない。

誰のせいでもない。

ふと過る。

世の中には事故にあって二度と目を覚ます事のない人がいる事を。

病院のベットで身体中に管を通されて、辛うじで呼吸をして生きている。

生かされている。

家族はどんな思いで隣にいるんだろうか？

戻らない日々を、元気だった頃の記憶や記録を想像しては目の前の現実で我に返る。

彼と機械を繋ぐ管を抜いてしまえば

こんな想いをしなくてもいいと思ったりするんだろうか？

そう思う事を誰が責める事が出来るのだろうか？

私が心配しているのは別れる事ではない。

別れた後の自分の事だけ。

仕事に支障はない。

趣味に没頭する事も問題ない。

他の人からの誘いを断る事もない。

どちらかと言えば自由になれた事の喜びが勝る。

でも、それは選べない。

今の状況的に無理。

私はズルい。

その瞬間を向こうから告げて欲しいと望んでいる。

そうする事で自分が救われると思ってしまっている。

おそらく互いに傷つかない。

1時間前に出された味噌汁くらい温もりはない。

あぁ、本音を書く場なのに

まだ本音を出しきれない。

最低だ。

本当に最低。

仕方ないよと誰かが声をかけてくれる事を待っているのか、最低だよと批難される事を欲しているのか、自分でもよくわからん。

こんな時だと言うのに冷静だ。

普段よりずっと落ち着いている。

私達には1つの約束がある。

契約と言ってもいい。

その契約が果たされなかった時

自然とその日は訪れる。

それまであと10ヶ月。

耐えるか？

動くか？

出来ればそれまで無になりたい。