言の葉の庭

風邪をひいた。

いつもなら予兆があるのに、今回に関してはなんの前触れもなく朝起きたら具合悪いってやつ。

睡眠不足と何日か続けて昼飯をとらなかったのが原因くさい。

今月は休みが少ないから、働きながら完治を目指すとなると2週間コースになるかなぁ。

せめて喉だけでも本調子になればいいんだけども。

話は変わってNetflixなるサービスが始まったという事で早速登録してみた。

fuluみたいなもんだけど、世界的に見れば圧倒的にNetflixのほうがユーザー数が多いそうだ。

とりあえず割と名作が揃っていて、どれにしようかな？状態だったが1つの作品に目を奪われた。

『言の葉の庭』という作品である。

新海誠作品だ。

再生するまではわからなかったが、始まって1分で彼の作品だって気がつけた。

アニメなのかリアルなのか錯覚するくらい美しい世界観。

それからこれ以外にはあり得ないってくらいストーリーにハマる音楽。

個人作品でありながらジブリを抑えて賞を取ったというのは頷ける。

雨が降ると少年は学校をサボって、学校付近の広い公園に行く。

彼はお気に入りのベンチでデッサンをするのが好きだったが、その日は先客がいた。

スーツを着た年上の女性。

ビールとチョコレートという考えにくい組み合わせを美味しそうに口へと運んでいく。

『どこかでお会いした事がありましたっけ？』と少年。

『いいえ』と答える女性。

女性の視線が彼の服装を捉える。

『あるかも』

何故、女性は公園にいるのか？

何故、雨の日だけ2人は出会うのか？

何故、会った事があるのか？

年の差12歳。

一夏の恋の物語。

こんなやりとりから僅か40分後にはエンドロールが流れる作品。

こんなにも凝縮されて何一つ無駄がない作品は他にない。

見終わってすぐにもう一度見ようと思わされた。

あ、このブログは近所の公園のベンチから書いている。

小雨が降り、生ぬるい風が吹く中で

ふとこの話を思い出して書こうと思った水曜日。