人生
人が生きると書いて人生。
今日まで30年間歩いてきました。
全てを覚えているかと聞かれたら答えはノーなんだけど、ちゃんと私の生きた証ってのは残ってるのです。
親も友達も同僚も、よく行く店の店員さんもすれ違った人も、間違いなく生きています。
その人が綴る事が出来た物語そのものが人生なのです。
ここ最近、フィクションでもノンフィクションでも読む事が増えました。
そのほとんどが誰かの人生を描いていて、同じ30歳でも壮絶な過去を持った人がたくさんいるんだなぁと思い知らされています。
人生に無意味なんて事はないけれど、そこに出てくる人達と自分を比較してしまうと、凄く薄っぺらい道を歩いてきてしまったのだなと痛感し、それと同時に何もないという事が逆に幸せであるとも感じずにはいられなくなりました。
波瀾万丈を求めているわけではないですが、例えば明日の自分の行動でその後の物語を書き換える可能性があるって考えると面白くないですか?
一つ例を挙げてみます。
私は先日、京都に行きました。
何故行ったかと言うと、見たいお寺や場所がたくさんあったからです。
とある旅番組が好きでよく見ていたのが大きく影響しています。
その番組を見るようになったキッカケは外に出るのが嫌な時期があって、たまたま色んな動画を漁っていて辿り着いたのです。
外に出るのが嫌になったと言うか病気になり人に会うのが怖くなったからです。
病気になった原因は当時通っていた専門学校の環境が合わず無理したからです。
と掘り下げていくと1番古い記憶の自分に辿り着くのですが、そもそも学校に病気にならず通い切っていれば、その動画には出会っていないですし、今も旅行は嫌いだったと思います。
なにより京都に行った話を周りにしたら、自分も行く!となった人がいて実際に先週行ってきたようです。
そこで女性と知り合い付き合う事になったらしいのです。
つまり私が京都に行った事もそうですが、それをその人に伝えた事により、その人の人生を変えてしまったと言えなくもない。
もし、その2人が結婚するような事があれば私が話をした事で彼の行動を変えた事が出会いのキッカケと言えなくもない。
こんな風に自分にとってなんでもないような事が、誰かの物語を書き換えたりしていくのもまた人生です。
人生って素敵なものですね。
と美空ひばりさんが歌っていましたが、本当にその通りだと思います。
そうやって毎日を過ごしていると、とても生きる事は楽しいなと思えてきたりするのが不思議ですね。