真ん中になれる人
お前は真ん中に立つのが上手い。
高校時代からの付き合いがある同僚から4年前に言われた言葉。
その時は意味がわかりませんでした。
かつて私は八方美人でした。
誰かに自分を悪く言われるのが嫌で人前で良い振る舞いをしなければいけないと思って、嫌いな人の前でも明るく振舞っていました。
しかし、それだけでは浅いと知り、本当に必要な事はそんな事ではないと気がついてからは、場合によっては嫌われる事が必要だと知りました。
以前の仕事も、その前の仕事も私の役割は真ん中に立つという事でした。
AとBがモメていて仲裁に入る。
そんな真ん中の立ち振る舞いも数え切れないくらいしてきました。
ただ指示を出すという事は嫌いで、短い時間でも最善の提案をする事が好きになり、その延長から周りを動かす事を覚えました。
昨日、今日とイベントでした。
昨日は回される側になり働きましたが結果は今一つで、他の同僚達も回し方に問題があると指摘していました。
今日は回す側を行いました。
自分よりも社歴も長く年上の人で先輩で。
そんな人達も含めて全部回してみました。
すると集客自体はほとんど差がなかったにも関わらず、今日は2倍近くの売り上げを叩き出す事が出来ました。
正直、上司達は良い顔をしていませんでしたし、途中でなんでアイツが俺達を仕切ってんの?という声があがっていたのも知っていました。
ただ、救われたのがその他の回された側の人達から、私が回したほうが圧倒的にやりやすかったとお礼を言われた事です。
店側からも今後はお前がやるようにという言葉を頂けました。
上司達も最終的には私が真ん中に立った事を肯定していました。
これだけの声が上がって初めて4年前の彼の言葉が正しかったんだろうなと思えました。
同じようなイベントが今後もあるかもしれませんが、私は真ん中に立ち続けようと思いました。
2日間で24時間以上働きましたが疲労よりも達成感が勝った不思議な週末のお話でした。、